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目 次 序 章 尾崎豊 |
第1章
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| 舞い上がった死の灰。突然降りだした黒い雨。いたるところ、強い放射能でいっぱいだったのです。あの日、運よくけが一つせずに元気だった人々も、しばらくしてからバタバタと倒れ、高熱にうなされ、不気味な死斑が体に現われ、あるいは血を吐いて、なぜそうなったのかわからないままに、次々と死んでいきました。放射能が体を蝕んだのです。 | ![]() 米軍による放射線量調査 |
長崎の谷口澄輝さんは、自転車で電報配達をしていたとき、後ろからピカッときて地面へ叩きつけられました。当時16歳。肩、背中、尻、両腕などにひどいやけどを負い、1年9カ月間、うつぶせになったままでした。このため、胸は床ずれで肉が腐り、あまりの痛さと苦しさに、何べん叫んだかしれなかったそうです。「殺してくれ、殺してください」と。
かろうじて生きのびた人々も、苦しみながらさまよい、デルタ地帯の七つの川辺に折り重なって死んだ。
恐怖のため、発狂した老婦人。

人々は「ピカドン」と呼んだ、悪魔の火球であった。爆心地の外にいた人々が駆けつけてきた。しかし、救う手だてがなかった。体中の水分が熱線で奪い去られてしまった人々は幽鬼のように放心したまま命が尽きていった。通りすぎる者の足をつかんで、水を求めながら死ぬ人も多かった。
爆風で吹き飛んだ市内電車。乗客はすべて熱線で焼かれ、その死体は線路下に投げ出された。
「肉がねえ、ぶくぶくに焼けただれちゃってねえ。うじがわくんですね」
救護の努力がはじまった。だが、有効な手当ては不可能であった。
「背中の方はですね、ジャガイモの皮をむいたように皮膚が垂れ下がって」
母親の胎内で被爆した子どもたちの不幸が、被爆した人々をさらに苦しめることになった。ある調査によると、胎児死亡、流産、死産など、悲しい経験をした人々の率が意外に高く、生き残った子どもたちにも様々な障害例を見たという。
この幼い兄弟は、爆心から400mで被爆した。
「足首が切れてるよって。足首がブラーンとね。横にね……」
この少年はすでに抵抗力をなくしていた。この時から3日目に死んだ。6歳であった。
爆風で崩れ落ちた家々の下には
死者たちが横たわっていた。

終戦間近、優れた情報網を持っていたアメリカは、日本が戦力、戦意ともに失い、降伏寸前であったことを知っていた。
それにもかかわらず、核爆弾の使用を決定したのは、戦争を終わらせるためではなく、どうしても核を使いたかったからである。
しかも、日本は、日ソ友好条約を頼って、ソ連を通じてアメリカとの和平を図ろうとしていた。
ソ連の書記長スタ−リンは、アメリカのトル−マン大統領に、「日本からの要請に対してどう回答すればよいか」質問している。

スターリン(ソ)、トルーマン(米)、チャーチル(英)
それに対して、トル−マンは、その日本政府の早期和平交渉にソ連が加担しないよう指示した。
やはりアメリカは核爆弾を使う前に戦争を終わらせたくはなかったのである。
また、アメリカ政府は、原爆開発のために血税を支払った国民を納得させる必要があった。大統領付幕僚長レーヒ提督は、
「20億ドルという巨額の国費を使った以上、それが無駄使いではなかったと、国民に納得させるために原爆は使われた」
と述懐している。
それは単に実験のためだけではなく、戦後も核兵器市場で莫大な利益を上げようというアメリカの多国籍企業の思惑があった。
アメリカには、ロックフェラー財閥、モルガン財閥という二大財閥がある。彼らこそが原爆開発のためのマンハッタン計画の中心だったのだ。
マンハッタン計画は、1944年、ニューメキシコ州ロスアラモスの「プリンストン高等研究所」(右写真)で、J・ロバート・オッペンハイマー博士やアインシュタイン博士らによって、極秘裏のうちに進められた。
約4兆円(22億ドル)の資金はロックフェラー財閥とモルガン財閥が提供した。
日本に落とされた2個の原爆もここで製作された。
多国籍企業というのは、国境という枠組みを超え、世界を股にかけ、世界の市場を独占する巨大企業であり、その多国籍企業の集合体がこれらの巨大財閥である。
ロックフェラー財閥は、スタンダード石油から発展したエクソン石油、ナショナル・シティ銀行、軍需産業のベクテル、ウェスティングハウス、大テレビ局のNBCなどを支配する。
モルガン財閥は南北戦争で兵器を売って莫大な利益を上げて「死の商人」と恐れられたデュポン社、鉄鋼のUSスチール、兵器、電気のゼネラル・エレクトリック、自動車や戦車メーカーのゼネラルモータース、ハリウッドを中心とした映画産業を支配する。

さらにこのモルガン財閥の背後には、ナポレオン戦争で莫大な利益をあげ、ヨーロッパ中心に経済帝国を築き上げたロスチャイルド財閥がある。彼らは軍需産業のブリティッシュ・エアロ・スペース、石油のロイヤル・ダッチ・シェル、ロイターなどのマスコミ、それに金、ウラニウムを支配する。
彼らは互いに協力しながら、他の会社を倒産に追い込んだり、買収してその基盤を築いてきた。今では彼らだけで世界の富の90%を支配している。
そんな彼らにとって、核兵器産業は莫大な利益をあたえてくれる新しい市場だったのだ。
このようにして投下された原爆は広島では20万人、長崎では10万人の命を奪った。また、原爆による放射能は人の遺伝子を破壊し、多くの人に悲惨な後遺症を残した。
アメリカは爆撃後すぐに調査団を送りこんだが、それは人体実験の結果を調査するためであって、被害者の救済には役立てられなかった。
終戦直後、国際赤十字社のジュノー博士が被爆の状況を視察した後に被爆者を救うために赤十字本部に救援物資を要求したところ、アメリカは当時新兵器の原爆の情報と自らの残虐行為を隠すためにジュノー博士の行動を阻止した。その結果、多くの救われる可能性のあった人たちが、救いの手を差しのべられずに死んでいった。
以上のように、日本のマスコミや学校教育がわたしたちに教えている原爆投下の理由は、アメリカにとって都合のいいウソであり、わたしたちはだまされてきたのだ。
序 章 尾崎豊
第1章■原爆実験
第2章>対日侵略
第3章 ヴェトナム
第4章1 パナマ
第4章2 パナマ
第5章1 エイズ
第5章2 エイズ
第6章1 湾岸戦争
第6章2 湾岸戦争
第7章 在日米軍
第8章 米国経済
第9章 自衛隊
第10章 沈黙の兵器
第11章 戦い
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