アレフ・レポート No.05
ダボス会議1998
World Economic Forum
Annual Meeting Davos 98


●9 ゲイツの顔にパイがいっぱい

 後日談として、一つのニュースが飛び込んできた。それは、米マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長が、パイまみれになるという事件であった。

 2月4日、このダボス会議から帰る途中、ビル・ゲイツはブリュッセルを訪問した。フラマン系(オランダ語地域)政府主催のレセプションに出席するためである。

 彼が車を降り、歩いていた際、何者かにクリームパイを投げつけられ、パイの一部が顔や肩に当たった。眼鏡などが汚れただけで、ビル・ゲイツにけがはなかった。警察は二人を逮捕した。

 ベルガ通信によると、ビル・ゲイツをパイで襲ったのは4〜5人のグループと見られ、仲間の一人と見られる人物は、「事件」の全容をビデオカメラに収めていた。事件直後、通信社にこのビデオを売り込む電話があったという。マイクロソフト社は、有名人にパイを投げつける愉快犯の仕業と見ている。

 ビル・ゲイツは、マイクロソフト社ベルギー店幹部やベルギー政府首脳と協議のため、ブリュッセルを訪問していたという。




EU--Europe Union
 
 EU本部のあるブリュッセル、言ってみればワンワールド主義者のお膝下で起きたことに、この事件のポイントがある。

 果たして、犯人が目指したものは何か。

 反グローバリゼーションのアピールか、アメリカ経済の繁栄をねたむ欧州グループのメッセージか、それとも単なるコンピューターのライバル会社の仕業か――その真相は、いまだ明らかにはなっていない。



●1 ダボス会議開かる
●2 いきなり日本叩き
●3 アジア危機は底を打った……?
●4 人民元の切り下げはあるか
●5 ソロスのご神託
●6 通貨統合
●7 様々な不協和音
●8 ひらりとヒラリー・クリントン
●9 ゲイツの顔にパイがいっぱい

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(C)AUM Shinrikyo Public Relations Department, 1998